2021年8月9日午前2時45分、20年近く一緒に過ごした愛猫「きなこ」が虹の橋をわたりました。
亡くなってから3日間はひたすら泣き続け、トイレ以外はほとんどベットで過ごしました。しかしベットにいても眠れるわけではないので、ずっと天井を眺めたりスマホを見たりして病人のように過ごしました。
一時は、虹の橋を渡ったところにあるお花畑で、きなことのんびり暮らしたい・・・なんて思うこともありましたが、私にも生きる力が残っていたようで少しづつ以前の生活に戻りつつあります。
この記事を読んでくださっているみなさんも、
- 「涙が止まらない」
- 「後悔ばかりしている」
- 「あの子にいますぐ会いたい」
- 「ぜんぜん立ち直れない」
と辛い毎日を送っていることでしょう。
今回は、私がペットロスを克服するために、泣きながらとった行動をいくつかご紹介します。
是非、最後までお読みいただき、心を落ち着かせるきっかけにしていただければ幸いです。
きなこがお空に行ったとき
きなこ♀は、もともと野良猫です。当時うちに居た「トラ♂」が散歩中に嫁として連れて帰ってきたので年齢は不明です。
うちにいたのは18年くらいだと思いますが、鼻水ひとつ垂らしたことのない丈夫な猫でした。
1年くらい前から老化が進みよろよろ歩くようになって、亡くなる1ヶ月くらい前からは全く歩けなくなりました。トイレにいっても、なかなかおしっこが出ない時があったから覚悟はしていたんですけどね。
最後の3週間くらいは、ほとんど寝たきりで口にするのは少しのお水だけ。死因はいわゆる「老衰」と猫特有の「腎不全」なので見守るしかありませんでした。
亡くなる前日に往診にきてもらって、このまま食べられなければあと1ヶ月くらいかな・・・と言われていたんですが、次の日、2度ほどコーヒー色の血を吐いて明け方に亡くなりました。
うちに来なければ、北国の冬を越せなかったはずですから、幸せな人生だったんだと言い聞かせています。
私ときなこの関係は飼い主と猫ではなく、おばちゃん同士の良い「相棒」でした。おばちゃんの相手をしてくれてありがとう。
生まれ変わったらまたうちにおいで。
愛猫を失ったときに私がとった行動とは?
しばらくは何もしたくない日が続きましたが、反面、「何かしていないといたたまれなかった」のも事実です。
遺影に話しかける
毎日、骨壷をポンポンと叩きながら、「おはよう」「おやすみ」「ただいま~」などと話しかけています。
もちろん返事は返ってこないけど「きっと聞こえてるはずだ」「まだそこに居るはずだ」って思いたいんですよ。
遺骨はいずれ庭に埋葬しようと思いますが、当分はそばに置いておきます。
遺骨を入れたキーホルダーと一緒に寝る
亡骸は、その日のうちに火葬してもらいました。
そのときにサービスで「遺骨を入れる小さなカプセル」をもらったのですが、それを枕の下に入れて一緒に寝ました。一種の「おまじない」ですね。
もしかして夢に出てきてくれるかな… なんて期待したけど一向に出てきてくれません。
「親の心 猫知らず」ですね。
庭に花木を植える
私は、もともと庭いじりに全く興味がなくて自宅の庭は長年雑草畑。
きなこは元々野良猫だからお外が大好で、よく雑草畑の中で日向ぼっこをしていましたから、死んだら庭に埋めてあげようと思っていたんです。
でも、どうせ埋めるなら雑草畑じゃなくて、きれいなお花が咲いているところに埋めてあげたいと思ったのがきっかけで庭の手入れをするようになりました。
手始めに、家の横に「こぶしの木」を植えました。きなこを思い出すためのシンボルツリーです。
北海道で一番先に開花する木と聞いたので、開花とともにきなこが帰ってくるような気がして毎日ながめています。
それからというもの、土いじりなんかしたことのない私がすっかりはまってしまい、宿根草やら球根やらをせっせと植えたおかげで、ようやく人並みの庭になりました。
どうせならきれいな庭でゴロンゴロンさせてあげたかったな、と後悔しています。
猫画像を見ながら泣く
猫画像というのは、あえてよその子の画像です。なんでよその子なのかって?
死んだばかりの頃は、写真すら辛くて見ることが出来なかったから。
よその子の写真を見ながら「こんなこともあった、あんなこともあった」と思い出してワンワン泣きました。
そういえば、悲しいときに涙を流すのは、体内で増えたストレスホルモンを体外へ捨てることが目的なんですって。だから泣いてもいいらしいです。
ひとしきり泣いて、「ふぅ…」とため息をついてご飯の支度をする。
そんな毎日です。
動物霊園にお参りに行く
市内に、市が運営する動物の共同墓地があります。交通事故で亡くなった子や保健所で殺処分された子たちが入るお墓です。
そこに行って、「うちのきなこもそっちに行ったから、みんな仲良くしてやってね」と言って、お花を手向けてきました。
前に来た方が置いていったであろう「焼津のまぐろ(猫缶)」が供えてあって思わず号泣しましたが、ふと「この人も辛いんだろうな..」って思うと、仲間ができたような気持ちになって救われました。
我が子はもちろんだけど、どの子も可愛い。みんな向こうでのんびり日向ぼっこしてるかな、なんて思いながら手を合わせました。
雪がふる前にもう一度行って聞いてきます。「うちのきなこ着きましたか?」って。
猫の保護団体に寄付する
きなこが亡くなった時、日頃からストックしてあったキャットフードがたくさん残っていました。
きなこは小さい頃から便秘がちだったので「ロイヤルカナン可溶性繊維」とか「ヒルズ腎臓ケア」とか買い置きがあったのです。
亡くなってしばらくは、それに触れることさえ出来ませんでした。だって片付けちゃったら、きなこが死んだことを認めることになるでしょう?
でもずっと置いといても誰の役にもたたない。どうせならお腹をすかしている子にあげたいと思うようになり、ネットで探した猫の保護団体を探して寄付することにしました。
保護団体の皆さんはボランティアでやっている方が多いので、とても喜んでくれましたよ。
ただし、覚悟をして出向いたものの、そこには当たり前のように「里親募集!」のチビたちがいて、目を合わせないようにして帰ってきました。
なぜかって?
連れて帰りたくなるじゃないですか!
ペットロスから抜け出すには「新しい猫を飼う」のが一番だという意見もありますが、もうしばらくは、きなこの思い出に浸りたいんです。
いつかはまた新しい猫を迎えることになると思うけど、もう少し我慢します。
でも、猫と目が合って「あれ、連れてってくれないの?」なんて言われたら、つい魔が差しそうですけどね。
猫を亡くして悲しんでいる人の体験談を読みまくる
TwitterとかInstagramとか、ありとあらゆるSNSを見て回り、自分と同じような人のコメントを探しました。
亡くなり方が似ていたり年齢が同じくらいだったりすると、「やっぱり、そうなんだ…」とか思いながら自分を慰めるんです。
我が子より短命で亡くなった子と比べて、うちの子は幸せだったとか、やれることはやったんだとか無理やり言い聞かせていましたね。
不謹慎だと思いますか?
「虹の橋」って本当にあるの?
もう虹の橋を越えたかな?お友達に会えたかな?って考える毎日。
虹の橋って本当にあるんでしょうか。本当にあるのかもしれないし無いのかもしれない・・・。わかりませんよね。誰も行って帰ってきたことないんですから。
でもこの動画を見ると「きっとある」って思えるんですよ。少なくとも私の頭の中には浮かんでいます、虹の橋が。
もともとは作者不明の「詩」ですが、1980年から1992年頃に作られたのではないかと言われています。この動画で全文紹介されていますのでハンカチ抱えてご覧ください。
【最後に/まとめ】
今回は「ペットロス克服の秘訣。愛猫を失ったときに私がとった行動とは?」と題して私の体験をご紹介しました。
- 【遺影に話しかける】
- 【遺骨を入れたキオーホルダーと一緒に寝る】
- 【庭に花木を植える】
- 【猫画像を見ながら泣く】
- 【動物霊園にお参りに行く】
- 【猫の保護団体に寄付する】
- 【猫を亡くして悲しんでいる人の体験談を読みまくる】
亡くなってすぐは何もする気が起きませんでしたから、これらのことは全て少しづつ出来るようになったことです。
今でも完全に乗り越えたわけではありませんが、「毎日のルーティーン」があると仕方なく体を動かします。
- 花を植えたら、「芽が出たかな、花が咲いたかな」って庭にいくでしょう?
- 「また来るね」って約束したから、またお墓参りにいくでしょう?
- 遺影があれば話しかけますよね?
愛猫のおかげで、かろうじて人間らしい暮らしが出来ていることに気づかされます。
皆さんもどうか自分なりのルーティーンを見つけてください。気がつけば、少しづつ自分を取り戻しているはずですよ。
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